補助金サポートとは?

皆様の企業では、補助金を上手く活用できていますでしょうか。
補助金を利用したいと思っても、申請に時間がかかったり、どの補助金があるのか調べる時間がなかったりと、さまざまな課題を抱えている企業も多いかもしれません。
本記事では、補助金の基礎知識と、活用するメリット・デメリットをご紹介いたします。
1.そもそも補助金ってなに?
補助金とは、国や地方自治体、公的機関が特定の目的や政策を推進するために、個人や企業、団体に提供する資金のことです。通常、無償で支給され、特定の目的に使用することが求められます。経済的な支援を通じて特定の分野や産業の振興、地域発展、社会的な課題解決を目指します。 2025年に中小スタートアップ企業が活用できる補助金を見てみましょう。
◼︎ものづくり補助金
革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する制度
※参照元:ものづくり補助金総合サイト
◼︎ 中小企業新事業進出補助金
中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくことを目的とした制度
参照元:中小企業新事業進出事業概要説明会資料
◼︎ 中小企業成長加速化補助金
売上高100億円の企業は高賃金で、外需獲得やサプライチェーンに影響を与え、地域経済に貢献する。そんな企業の将来の成長を支援することを目的とした制度
※参照元:中小企業庁 ホームページ
◼︎ 省力化投資補助金
中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に対して、省力化投資を支援する制度
※参照元:全国中小企業団体中央会 ホームページ
◼︎ IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツールの導入を支援する制度
※参照元: IT導入補助金2025 ホームページ
◼︎ 小規模事業者持続化補助金
持続的な経営に向けた経営計画に基づく、販路開拓等の取組や、その取組と併せて行う業務効率化の取組を支援するために要する経費の一部を補助する制度
※参照元:小規模事業者持続化補助金<一般型>第 13 回公募 公募要領 資料
※これらは一例であり、国や地域によってさまざまな補助金が存在します
※変更がある可能性があるため、最新の情報をご確認ください
2.補助金と助成金ってなにがちがうの?
「補助金」に似ているもので、「助成金」というものがありますが、一体どのような点に違いがあるのでしょうか。
◼︎補助金
特定のプロジェクトや活動に対して支給され、通常は受給者が自己負担分を持つ必要があります。使用目的が明確で、具体的な成果を求められることが多くあります。
◼︎助成金
より広範な目的で支給されることが一般的で、通常は所定の条件を満たせば返済の必要がありません。研究開発や地域振興など、公共の利益を促進するための支援として支給されることが多くあります。
まとめると、補助金は特定のプロジェクトに対して厳格な条件があり、助成金はより柔軟で広範囲な支援となることが多い、というような違いがあります。
補助金 | 助成金 | |
管轄 | 経済産業省、中小企業庁 | 厚生労働省 |
目的 | 新規事業・サービスの支援・技術開発・地域復興など | 雇用増加・雇用の安定・従業員の能力開発など |
財源 | 税金 | 雇用保険料 |
支給金額 | 数百万円~数億円 | 数十万円~百万円 |
諸経費の適用範囲 | 広い | 狭い |
公募期間 | 数週間 | 通年 |
受給難易度 | 審査に通過した事業社のみが受給できる | 要件を満たせば、原則受給できる |
3.補助金申請を行う事業社の想定課題
使える場合は積極的に使いたいはずの補助金ですが、補助金申請を行う事業者は、どのような課題を抱えているのでしょうか。
- 補助金を活用してツールを導入したいが、採択されず、導入に至らないケースが多く発生している
- 補助金要件や条件が十分に理解できないことから手続きがスムーズに進まず、交付申請までたどり着かない
- 補助金制度は複雑で頻繁に変更されるため、適切な情報を集めることが難しい
- 詳細な書類や計画を求められるため、申請書類作成に時間と労力がかかるが、対応リソースが不足している
このように、補助金申請についてなかなかうまく進められない課題をお持ちの事業者は多いのではないでしょうか。そこで、これらの課題は、補助金申請サポートを活用することで、採択率の向上や工数の削減が期待できます。
4.補助金サポートとは?
補助金サポートとは、企業や個人が補助金を申請し、受け取るための手続きを支援するサービスです。具体的には、申請書類の作成や必要な情報の提供、審査対応などを行い補助金の獲得をサポートします。
◼︎補助金情報の提供
各種補助金の最新情報や、制度の概要説明、自社に適した補助金の提案を実施します。
◼︎申請書類の作成支援
事業計画書や経費見積書など、申請に必要な書類の作成をサポートします。
◼︎申請手続きの代行
煩雑な申請プロセスを代行することで、事業者の負担を軽減します。
◼︎審査対応のアドバイス
提出後の審査プロセスで、補足説明や追加書類が求められた際に、適切な対応をサポートします。
◼︎交付後のフォローアップ
補助金が交付された後の報告書作成や使途管理のサポートも行います。
5.補助金サポートメリットデメリット
補助金サポートを利用すると、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
メリット
① 採択率向上
経験豊富な専門家が申請手続きをサポートすることで、採択率向上が期待できます。
② 最適な活用方法の発見
補助金の条件や要件についての的確なアドバイスを受けることができ、補助金をより自社に適した形で活用することができます。
③ コア業務への専念
煩雑な書類作成や手続きを代行してもらえるため、労力が削減され、他業務に集中できる
デメリット
① 費用の問題
補助金サポートサービスに対する費用がかかり、自力で申請を進めるより金銭的なコストがかかります。
② 依存リスク
専門家に頼りすぎてしまい、自社の実力向上につながらない依存リスクが生じる可能性があります。
③ 信頼性と適切性の課題
提供される情報が最新でない場合があり、サポート内容によっては不十分であるリスクがあります。
以上のメリット・デメリットを考慮した上で、補助金サポートサービスを選定することが大切です。
6.補助金申請サポートの主な依頼先
ここまでの内容を踏まえて、補助金サポートサービスを展開する主な依頼先をご紹介いたします。
① 行政書士事務所
補助金申請の専門知識を持つプロフェッショナルです。
② 中小企業診断士
経営支援の専門家で、補助金獲得に向けたアドバイスを貰うことができます。
③ 商工会議所
地元企業向けの情報提供やサポートを行う団体です。
④ 専門コンサルタント・BPO会社
補助金申請や事業計画作成を専門とする会社です。
本記事では、補助金に関する基礎知識やその活用における様々な情報をお届けいたしました。スタートアップ企業にとって補助金はとても強い味方です!うまく活用して、ぜひ皆様の企業をより成長させてください。